音楽科の授業で取り組む筝の学習  その2

〜「うさぎ」をおことでひこう〜

対象学年:3年生

指導計画

(1)「うさぎ」を歌う

 9月の中秋の名月は給食の献立を工夫して季節感を感じるために、栄養士の先生がお団子とすすきを飾ってくださって、子供たちは季節の特徴をとらえています。そのことを思い起こさせながら、「うさぎ」の歌詞を理解させたうえで歌わせます。日本の音楽の特徴である音階でできていることは、メロディーから容易に理解できます。3年生の段階では音階を教える必要はないと考えます。歌の感じが「しっとりしている」「なめらかである」「静かな感じ」など子供たちから感想が出るでしょう。筝の音色は児童が普段接することのない音ですが、日本人が大切にしてきた、「竹林を渡る風の音にも風情を感じる心」を筝で表現するということを分かりやすく伝えます。そして曲の感じを生かすために筝がふさわしいという話をします。なお、3年生には「筝」ではなく「こと」という言葉で指導します。

(2)「うさぎ」をおことでひく。

   学習活動  指導事項
   ・おことについて知る ・おことの歴史や部分の名前、糸やつめについて資料をもとに理解させる。

 ☆資料@を用いて分かりやすく説明する。

  ※本校は山田流のつめを用いている。

・おことの弾き方を教師が範奏し、理解させる。

 ☆初めて触れるおことなので、姿勢や構え方は教師が垂範する。つめの選び方、つけ方は分かりやすく示しながら指導する。

 ※つめのサイズはいろいろ取り揃え、少しきつめでぴったり合ったものを選ぶようにさせる。
 
 ☆弾き方は次の3つのポイントを押さえる。

  3つのポイント:まっすぐすわる

          薬指をりゅう角にかける

          ◎弾いたら次の糸で止める
   ・おことを弾く  ・おことで資料A「たこたこあがれ」「一番星 見つけた」を演奏する。

 ☆おことの楽譜(数字譜)を理解し、七と六の糸を使った曲 で3つのポイントを身につけさせる。
 
 ※個別指導が重要である。教師は机間巡視を繰り返し、細かい指導をしていく。姿勢、左手の役目、つめのつけ方、次の糸で止めることをしっかり身につけさせる。  
 
 ☆さいごの音の余韻を聞き、左手で音を止めさせる。
   ・「うさぎ」を歌う

 

 

 

 

 

・「うさぎ」の1段目と2段目 を弾く
 ・「うさぎ」を歌わせる。
 ※ことの音色を思い起こさせながら、なめらかに、優しく歌わせる。

・数字譜を見ながら、歌わせる。
 ※おことをひくときに数字譜をおぼえることは必要になる。

・学習シートに今日の学習内容を記入させる。

 ・資料Bの「うさぎ」を教師が範奏をする。
  ☆一緒に歌詞で歌わせたり、数字譜で歌わせたり、じっくり聞かせたりする。
  ☆繰り返しのメロディーであることに気付かせ、安心感や期待感を持たせる。
 ・おことの準備(置き方)や片付け(しまい方)、グループ
 作りとグループの係分担について約束を決める。

 ・つめの選び方、つけ方について確認する。

 ・グループで楽器の準備をし、順番を決めて練習させる。

 ☆机間巡視をし、個別指導をする。

 ・学習シートに学習のまとめを書かせる。
  ※次への課題を意識させる

   ・「うさぎ」全曲を弾く  ・学習シートに今日の学習内容を記入させる。
 ・3段目と4段目のメロディーを教師が範奏する。

  ☆「七八九九」の動きと「八七六五」「七六五、六五四」の動きに注目
   させ、次の糸で止めればしっかり音が出ることを示す。
 ・準備、片付けは確認し、楽器を大切に扱うことも押さえる。

 ・3、4段目のグループ練習をする。
 
 ・できたグループから全曲を弾かせる。

  ☆次時、発表をすることを伝える。

 ・学習シートに学習のまとめを書かせる。

  ※次への課題を意識させる。
  ・「うさぎ」全曲を発表する。   ☆担任や管理職、他の専科の先生などお客様を招待する。

 ・学習シートに学習内容を記入させる。
 
 ・教室の中に舞台設定をし、調弦器で正確に調弦したおこと を用意し、1人ずつ発表させる。
 
 ☆短い言葉で一人ずつ評価し、自信をもたせたり、達成感を もたせたりする。
 
 ・担任が全体の講評をする。
 
 ・学習シートに学習のまとめを記入させる。
  ※おことの音色や楽器の特徴とよさなど、日本の音楽に対する意識が高められたか、確認する。


(3)学習に使用した資料

 資料@

 おことをひく前に

(1)おことのルーツは?

   今から1300年ぐらい前に大陸から伝わってきました。

(2)おことの各部分の名前をおぼえよう

   おことの各部分の名前はか空の動物「りゅう」になぞらえてつけられています。

   ○りゅう角  ○りゅう頭  ○うん角  ○りゅうび

   ○柱(じ)  ○糸

(3)糸の名前(番号)をおぼえよう

   一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、斗(と)、為(い)、巾(きん)

(4)じゅんびのやり方

   ○もち方(2人でりゅう角とりゅうびをもつ)  

○おき方(りゅう頭が右にくるようにおく)  

○しまい方(立ててしまいますが、りゅう頭が下にくるようにおく)

(5)つめについて

   ○山田流  ○生田流

   つめのつけ方

(6)ひき方のきほん

   @山田流はまっすぐ構える。

   A薬指をりゅう角の上にのせる。(ひく糸によってしゃくとり虫のように移動させる)

   Bひいたら次の糸で止める。

 
 資料A

 おことになれよう

(1)かまえる

(2)かんたんな曲をひいてみよう

「たこたこあがれ」

  七 六 七 六 七 七 七   七 七 六 六 七 七 七 

「いちばんぼし みつけた」

  七七七 六 六 七 七七七 
 資料B

  使用した楽譜

                          ここをクリックし「うさぎ」の楽譜をご覧ください。
実際の指導について